とある父と娘の記録

プライバシー保護の為、名前は出せないが、ある人から、誕生から中学2年になるまでの
間、毎年、大晦日のほぼ同時刻にお父さんと娘が会話したり、その年のニュースについて語ったり、学校や身の回りのことをおしゃべりしたり、その年のヒット曲を歌ったり演奏したりしているカセットテープをCD−Rに記録してほしいとたのまれた。
産声から始まって、幼い子のなんともかわいいおしゃべりを聞いているうちに、思わず微笑んだり、時には、大爆笑させられたりもした。そして、聞いているうちに気づいたのが、
娘の成長による気持ちの変化(父と娘の距離感)がじつに録音を通して伝わってくるのだ!。はじめのうちは、じつに楽しげに(むしろ誇らしげに)しゃべっていた少女は、
年齢を重ねて行くごとに、気はずかしさ(というか、口数が少なくなるというか、、)からか、微妙にお父さんとの会話にづれが生じて来る。そして、録音最後の年、中学2年生の娘は、しゃべることを拒否する。沈黙のまま時は過ぎる。とうとう、お父さんは、娘の抱っこしている子犬に話しかけはじめる。そして、とうとう、おとうさんは録音を諦め部屋を出て行く。テープは無言のまましばらく回って、やがて唐突にプツンと切れる、、、、、。
うーん、なんとも切ない!。偶然、テープと同じ中学2年の娘を持つ私にとって、おとうさんのお気持ちが、ほんと、痛いほどよく分かる!!。(泣けた、泣けた!)
私の中2の娘も反抗期というか、ほんと、ことごとく、父親に逆らう!。(笑)。
これは、まごうことなく、父と娘の超感動的な一つの作品、ドラマだっ!。
ご本人の了解を得て、なんとかCD作品化できないものか?。
T氏に一度相談してみよう。